自動車保険の新等級制度

等級制度の大幅改定

2012年以降、自動車保険の等級制度が改定されました。

 

それまで、等級に関する基本ルールはほとんど変更せずに
割引率(料率)の見直しをするということは何回かあったのですが、
この改定では基本的なルールの部分が見直されましたので、大幅な改定と言えるでしょう。

 

保険料負担の不公平

この改定を一言で言うと、
「保険を使った人には、もっと保険料を払ってもらおう」ということ。

 

「今までも自動車保険を使えば等級がダウンして、次の契約の保険料が上がってたんだから、そんなにイジめなくてもいいじゃないか。」なんて思う人もいるんじゃないでしょうか。

 

でも実は等級をダウンさせるだけでは、リスク実態に対して、
事故有契約者が負担している保険料が少ないという現実があったんですね。
(逆にいうと保険使用していない人が多く負担していたとも言えます)

 

つまり契約者間の保険料負担に不公平があったことから、
それを是正するために、この改定が行われることになったのです。

 

<注>保険会社によって改定日は異なります。

※2012/10/1以降の始期契約から新制度開始
・東京海上日動火災 ・三井住友海上火災  ・損害保険ジャパン
・あいおいニッセイ同和  ・日本興亜損保 ・共栄火災海上
・日新火災海上 ・富士火災海上 ・朝日火災海上  
・大同火災海上 ・AIU  ・エース損害保険 ・ゼネラリ
・アメリカンホーム ・チューリッヒ  ・アクサダイレクト(10/21以降始期契約から)

 

※2013/4/1以降の始期契約から新制度開始
・ソニー損保 ・三井ダイレクト ・SBI損保

 

※2013/5/1以降の始期契約から新制度開始
・イーデザイン損保

 

※2013/6/1以降の始期契約から新制度開始
・セゾン自動車 ・そんぽ24 

 

今回の改定内容

割増引率の見直し

<改定前>
現行の割増引率

 

改定前のノンフリート等級別料率制度は上の表のとおりで、
例えば、”10等級”であれば「37%割引」となっています。

 

<改定後>
新制度の割増引率

 

改定後は上の表のとおり。7等級以上の部分が変更となり、
7等級以上に「無事故」と「事故有」と割引率が設定されます。

 

つまり、改定後は同じ10等級でも、”無事故”の場合は「45%割引」
”事故有”の場合は「22%割引」と2割前後の差が生じるのです。

 

同じ等級でも、事故で保険を使った人と使っていない人では
保険を使ったことがある人のほうがリスクが高いというデータがあることから、
公平性を考慮して、こういった制度に変更になるのです。

 

新しい割増引率が適用されるのは

2012/10/1以降の始期の契約に新制度を導入する保険会社の場合、
「無事故」「事故有」に分かれる新等級制度が適用されるのは、
基本的に”2013/10/1始期以降”の契約になります。

 

例えば、2012/10/1始期で保険の更新をしたとします。
で、その前の保険期間中に保険を使用していたとしても、
「事故有」の割引率が適用されるのではなく、旧制度が適用されるのです。

 

つまり、基本的に2012/10/1以降を始期日とする保険期間中に
事故で保険を使用した場合に、次回更新時から新制度の「事故有」の割引率が使われるということです。

 

下記の例も参考にしてください。

<例1>
保険期間「2012/9/1〜2013/9/1」 等級:「13等級」
・2013年6月に他人の家の壁に激突。対物賠償保険を使用。
↓↓
始期日が2012/10/1以降ではないため旧制度適用。
次回の更新後の等級は12等級。37%割引となる。

<例2>
保険期間「2012/10/5〜2013/10/5」 等級:「13等級」
・2013年11月に単独事故により車両保険を使用。
↓↓
始期日が2012年10月1日以降のため新制度適用。
次回更新後の等級は10等級。「事故有」なので23%割引となる。

 

<参考>
なぜ2013/10/1以降の始期のものから適用を始めるのかというと、
もし、2012/10/1以降始期の契約にいきなり新しい割増率を適用してしまうと、
それを知らずに小さな損害で保険を使った人が不利益を被ってしまうのです。

 

例えば、こんな場合です。
単独事故で車の損害があったが、修理代は5万円程度。
保険を使用してしまうと等級が下がってしまうので、その分の保険料アップと比べてみると、
保険を使用したほうが、わずかに有利であると分かったから使った。
(新制度の発表はまだされてなかった)

 

でも、新制度が発表されて、この人は「事故有」の割引率が適用となってしまったら、
保険を使わないほうがよかった!ってことになりますよね。

 

よって最初の1年間を周知期間と位置づけして、
2012/10/1以降の始期の保険期間中に事故を起こした人には
新制度を考慮して保険使用を決めるようにしてもらうのです。

 

「すえおき事故」を「1等級ダウン事故」へ変更

盗難・火災・イタズラ・落下物などで、車両保険を使った場合など、
改定前は「等級すえおき」となっていたものが、改定後は「1等級ダウン」となります。

 

等級すえおき事故についてはこちらを参照

 

この等級すえおき事故というのは、運転ミスとは違い、偶然なアクシデントによる損害が中心のため、
今までは等級を下げずにすえおきにすることで十分と考えられてきましたが、
実際にデータをチェックしてみると保険を使っていない人に比べて、
リスクが高く、すえおきでは不十分と判断され今回の改定が行われることになりました。

 

「事故有」割引率が適用される期間

事故で保険を使用したからといって、その後ずっと「事故有」の割引率が適用されるわけではありません。

3等級ダウン事故 次回更新時から”3年間”だけ「事故有」適用
1等級ダウン事故 次回更新時か”1年間”だけ「事故有」適用

 

事故有等級適用期間
<出典 : 損害保険料率算出機構

 

上記のとおり1年間、もしくは3年間を無事故で過ごせば、「無事故」の割引率に戻ることができます。
「事故有」から「無事故」に戻ったときは、かなり保険料が安くなりますね。(ただ元に戻るだけなのですが)

 

もちろん、「事故有」の期間中に事故で保険を使ってしまえば、その分さらに延長になってしまいます。
余計な保険料を払わないためにも安全運転でいきましょうね。

あなたは余計な保険料を払っているのかも!?

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